これは私たちがASAHIを立ち上げる以前のお話です治癒法の確立されていないALSという病には、対症療法が主であり、患者様が日々を暮らす中での支援や緩和ケアが最も重要です。あるALS患者様との出会いがありましたその患者様は、とある施設で暮らされていましたが「自宅で暮らしたい」それが患者様の願いでした。もちろん、施設で安心して過ごされていないかと言えば、それは違います。万全な体制のもと、ご本人とご家族が安心しながら施設で過ごせることは、とても素晴らしく、大切なことです。けれど、ご本人の願いは、安心しリラックスできるご自宅で暮らすこと私たちには、その願いを聞いたこと、そんな願いに出会ったことが、訪問看護を始めようと思い立ったきっかけの全てでした。「闘病中」であっても「暮らし」は人の人生です。雨の日も、晴れの日も、笑いたい時も泣きたい時も。患者様が大切な時間をご自宅で暮らすこと。その支えになると決めた私たちは、訪問看護ステーションASAHIを立ち上げました。きっかけをくださったALSの患者様はもちろんのこと、様々な病気をかかえる方々をご家族、連携機関の皆様とともに、私たちは支え続けています。重度訪問介護で患者さまの暮らしを守るASAHIはALS、神経難病など医療行為が伴う方や重度症状により在宅を諦めていた方へもサービス提供を行なっています。